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当ブログをご覧のみなさま、こんばんわ(礼)
管理人その2こと藍沢です。

本日はずっと雨模様でした。
しかも、帰宅時は本降り状態でしたので、大変でした。

さて、今回は久しぶりに外食をしてきた話です。
お腹が空いていらっしゃるみなさまに、岩手県のおいしいものの情報をお裾分けです。
少々長くなりますが、よろしくお願いいたします。

いつものごとく通院を終えた藍沢でしたが、ここでひとつ、忘れていたことがあったと思い至りました。
というのは、ここしばらく、外でごはんを食べる機会がなかった、ということでした。
3連休の間は、外出こそしていましたが、ごはんは食べていない、あるいは持ち帰ってきたものばかり。
そしてさらに、せっかく受賞が決まったのに、自分自身を労っていなかったということもありました。

そんなわけで、久々の外食をしようと決め、なにがいいかとしばらく考えました。
そして、以前に家族とともに食べた、懐かしのメニューにしてみよう、と結論づけて、記憶を頼りにお店へ。

今回、藍沢が足を運んだのは、岩手県庁の向かいの路地にある「白龍(パイロン)」さんの本店です。
このお店の名前だけでピンときた方も、かなり多いのではないでしょうか。

盛岡市は、全国でも稀に見るほどの、麺類の消費量が非常に多い街でもあります。
そんな盛岡市の名物こと「三大麺」といえば「わんこそば」、「盛岡冷麺」、そしてもうひとつ。
それこそが、今回の紹介メニュー「じゃじゃ麺」になります。
「白龍」さんは、この「じゃじゃ麺」の発祥のお店なのですよね。

レトロな雰囲気が味わい深い店舗を、記憶だけを頼りに見つけだし、いざ入店。
お店の中は、思い出の中のそれと、ほとんど変わっていませんでした。
小さなテーブル席とカウンター席の上に、ざっくばらんに並べられた、調味料と卵が目を引きます。
そして、店内の壁一面にずらりと並んだ、著名人の方々のサイン色紙や、高校野球のペナントなど。
岩手県ゆかりのひとのみならず、遠くは西日本の方からのものもありました。

出迎えてくださったのは、店員のおばさま方とお兄さん。
小気味のよい、少しだけ盛岡訛りの入った「いらっしゃいませー」の声。
これもやはり、思い出の中のそれと同じです。

おばさまのひとりが「初めて?」と訊ねてきます。
だいぶ長らく行っていなかったのですが、正直に「ひとりでは初めてです」と返答。
おばさまは「そう? 空いている席に、ご自由にどうぞ」と仰られました。
荷物があったため、今回はテーブル席の方へ座らせていただきました。

続けて「何盛にする?」の言葉と一緒に、だいたいの目安として、中盛のお皿を見せていただきました。
だいぶ空腹だった藍沢でしたが、大盛はさすがに多いかと判断し、今回は中盛をお願いしました。
すぐさま「中ひとつー」と、おばさまがお兄さんへパス。
このやりとりを聞くのも、何年ぶりだっけ、と、そんなことを考えていました。

おばさまがお茶を持ってきてくださったので、少し啜りつつ、おばさまに「写真、撮っていいですか?」と訊ねました。
おばさまは「じゃじゃ麺のかい? いいよ」と、あっさりご快諾くださいました。
東北地方のひとのいい所というのは、こういう温かみ。
「ありがとうございます」と、素直にお礼を述べさせていただきました。

店内のテレビでは、IBC岩手放送のニュースが流れたのち、懐かしの時代劇「水戸黄門」の再放送。
それをぼーっと眺めつつ、注文した中盛が届くのを待ちました。
しばらくそうしているうちに、お店にはさらにお客さんが増えてきます。

そしてついに、藍沢のもとへ中盛のお皿が届きました。

「白龍」のじゃじゃ麺

丁寧に茹で上げられた麺の上に、刻みきゅうりと、薬味のネギに生姜、そして特製の肉みそ。
これこそが「白龍」さんの生んだ盛岡市名物「じゃじゃ麺」のデフォルトの形です。
見た目だけで十分に食欲をそそられる感じがまた見事ですよね。

割り箸を割り、いざ実食。

最初の状態から、麺に肉みそを絡めるようにかき混ぜ、きゅうりもバランスよく絡めながら、啜ります。
もっちりとした麺の食感に、肉みそときゅうりの絶妙な味が加わり、とても美味。
久しぶりということもあって、よりおいしく感じられた所も、少なからずありましょう。

しばらくは調味料の追加なしで食べ、途中でお好みでにんにくやラー油を混ぜるのが、よりおいしく食べるコツ。
今回はラー油を少し混ぜてみましたが、肉みそのコクに、ピリッとした味が加わり、さらに美味になりました。

そんなこんなで、割と短い時間で麺を平らげた所で、おばさまからまた声が。
「ちーたんたんもいく?」とのお言葉でした。
「ちーたんたん」、略して「ちーたん」とも呼ばれる〆は、肉みそに卵を溶いて混ぜ、麺の茹で汁を足したスープ。
……なのですが、藍沢は卵が苦手なため「すみませんがご遠慮させていただきます」と返答しました。
「じゃあ、卵抜きで、スープだけいっておく?」と、おばさまからのご厚意をいただきました。
それならばということで「お願いします」と返事をして、いったんお皿をおばさまに預けます。

スープと肉みそが足され、戻ってきたものがこちらです。

「白龍」のじゃじゃ麺・スープ

若干、ネギも追加されています。

これも肉みそとスープをよく混ぜ、お好みで塩や胡椒で味つけし、レンゲで掬ってひと飲み。
さっぱりとしたスープの中に、肉みそのコクが加わって、これまた美味です。
肉みそは濃いめの味ですので、〆にさっぱりめのスープというのは、とてもいい組みあわせですよね。

スープを残さずに飲み干し、完食。
久しぶりの味は、やはり最高でした。

店員のみなさまに「ごちそうさまでした」と声をかけ、ついでに名刺を渡して、ちゃっかりとサークルを宣伝。
そして、お会計です。
「じゃじゃ麺」中盛1杯、550円(←「ちーたんたん」も注文の場合は+50円)。
懐事情が厳しめのひとにも優しい、リーズナブルさもまた魅力です。
なお、大盛1杯は650円、小盛1杯は450円でした。
小盛の場合は「ちーたんたん」を含めてもワンコインと、本当に財布に優しいお値段でした。

盛岡市を訪れる際は、ぜひ「白龍」さんの絶品をご堪能あれ。

懐かしの味を噛みしめてきた藍沢でした。