読書教育

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 メンバーその3の今和です。

 新年、明けましておめでとうございます。
 今年も、どうぞよろしくお願いします。
 あっという間に2020年ですね。夏にはオリンピック・パラリンピックがあり、日本としては落ち着かない年になると思われます。
 かくいう自分も、応募している小説賞の発表や、これから応募する小説の準備などに向けての準備などで、うかうか過ごしていられないことが予想されます。
 たぶん、皆さんも同じですよね(笑)

 さて、今回の図書は、こちらです。

 国立教育政策研究所 編『読書教育への招待 確かな学力と豊かな心を育てるために』
 東洋館出版、2010年(ISBN:978-4-491-02589-6)

 この本は【読書教育】についての調査・論文などを収めた本です。見た目はB4ほどで、普通の図書よりも一回り大きいサイズなのが特徴です。
 内容としては、読書に関する研究データがこれでもかというほどに詰まっています。
 『子どもたちの読書活動の現状と課題』『中学生の読解力と読書活動との関係』など、様々なトピックが挙げられています。中でも私が関心を持ったのは『読書教育における学校教員と司書の役割』です。
 学校司書の低雇用率、司書教諭(12以上の学級のある学校に配置される図書に関する知識技能を有する教員)の活用率の低さ、そもそもの図書館整備の乏しさ、学校図書館の活用率の低さ、などの問題を列挙しています。そして、研究を進めるうちに学校(司書・司書教諭・その他の教員)、家庭、生徒児童の相互のかかわりによって図書館は息を吹き返し、不読児の減少につながるのだと述べています。
 このように【読書教育】の悩みと提案と解決の方法が載っています。
 とはいえ、この図書といいますか、研究書は2010年に記された物。さらに言えば、その研究書を調査研究し論文として形成するのに5~10年はかかると思います。なので、中身のデータについては、よく吟味をして読み解く必要があります。しかし、どの研究も現在の読書教育の根底に関わる内容であることは事実! 是非、読んでもらいたいです。

 皆さん好きな本はありますか?